誕生日。

また一つ歳を重ねました。
いつも誕生日になったら思い出す言葉があります。

ROIS DE PACOTILLE

フランス修行時代にフランス語をどうやって覚えようかと考えた挙句。
歌を歌おうと言う事になって、
歌詞の中に分からない単語があったので、サムエルに聞いてみた。
それがこの単語です。

意味はと言うと役ただずの王様。

当時、副店長的なポジションに移行するタイミングで。
偶然にもこの単語はムラタに精神的なショックを与えた。
正直、フランス語もまともに話せないムラタは、
悩んでおりまして、それでも信用してくれてこのポジションを任せてくれたのだと、頑張る決意をしておりました。

役立たずの王様。
役立たずの副店長。

そうなってはいけないと結構必死でした。
それでも空回りばっかりでうまいこと行かず、
落ち込んだことを覚えております。

毎年この時期、あの時に比べて少しでも実行力はついたのかと。
自問自答です。

頭に残る記憶が自分の背中を押してくれるいい経験でした。

こんな誕生日を迎えて仕事を終えると、

神戸に初めてやってきたのが17歳の時
その時にお世話になったビゴの店長が
誕生日プレゼント持ってきてくれました。

薄くて軽量だけど風を通さなくていい感じなアウター。
店長って父親くらい離れている歳だけど、
センス良くて、今でもバリバリ仕事のオフの日にはテニスして、
活力的な人。

何十年ってパン職人で、いろんな経験をしたムラタの神戸のお父さん的な人。

近くで見守ってくれる人がいるって言うのは幸せです。

この一年目標を持って頑張ります!

来年また同じことを考えても、少し進んだなと自分に言える様な37歳にしたいと思います。