ビーガンクロワッサン奮闘日記
前回の試作ではビーガンを目指しつつ、脱脂粉乳という乳製品を入れてしまっていたロボットパン職人。
っでだ。#不二製油 さんから脱粉の代わりになるらしい代用品が届いた。
これで問題解決に一歩前進である。
何だか自分が『意識高い系男子』になってしまったかのような気さえもする。
折り込んでいる最中、
完成に近づく距離感にワクワクする。
後は微調整だけで完成っしょ。
イケイケなムラタの一人の人格が顔を出す。
お写真小さい方がビーガンクロワッサンで大きい方が通常クロワッサンだ。
何をやらかしてしまったんだ!
今回は何だ。
イケイケムラタがオドオドムラタに逆戻りである。
脱粉の代用品について規格書を取り寄せて見る。
一目瞭然で気付く事が有った。
乳化剤だ。
この代用品には製品の安定化のためか、
乳化剤で形状維持と成分の安定化をさせているのかもしれない。
生地に乳化剤が入っていると折込用の油脂と生地が馴染んでしまうのだ。
どうしてだ!
どうしてなんだ!
何で使う材料のデダイユまでしっかりと確認しなかったんだ。
またしてもか。
『意識高い系男子』という羽衣をまとった男子に逆戻りである。
金メッキが剥がれるというのはこの事である。
乳化によって大豆バターの成分が生地の方に移行してしまい、本来生地だけを発酵させるには十分な環境を(生地+乳化してしまった大豆バターの成分)を発酵させるには不可能になってしまったようだ。
一歩進んでニ歩下がる。
なかなか前には進めないようだ。
むしろ後ろに下がっている気さえする。
乳の香りは欲しい。
脱脂粉乳もダメ。
大豆代用品もダメ。
ビーガンのベビーミルクも予算的に無理なのと中に何が入っているのか調べるのも疲れた。
乳。
ミルク。
ヨーグルト。
サワークリーム。
どこかで聞いた単語の羅列だ。
そうだ!
パネトーネのリエビトで作った味だ。
乳酸菌で味を作ってしまえば良いのではなかろうか。
もうここまで来ると錬金術だなと。
そんなことが自分には出来るのかなと、
やったこともない経験をする
ワクワク感と
また失敗したらどうしようという
恐怖感で
立ちすくみ。
完全に思考回路がストップする。
FREEZEだ。
来週はリエビトで挑戦してみようと思う。
プリーズ。私に答えを与えてほしい。