朝一のクロワッサンで凍りつく。

木曜日に仕込んだクロワッサンに異常があったみたいで急遽当日焼きのクロワッサンの仕込みに切り替える。

実は木曜日の仕込みの計量で何が足りないかわかりませんが、計量のグラムが違うとのこと。

色々と議論して、結果、粉が足りていない可能性が大きいとのことで、
生地の硬さを合わせる感じで、足りない粉を足していった。

その翌日が今日だ。
折り込みも一応見て、そんなに酷い事にはならないだろうと推測していたのだけれども。

物凄くひどい事に成ってしまった。

いつもの大きさの3分の1くらいの大きさにまでしか膨らまないのです。

クロワッサンというのは、バターがジュワーっと蒸発する力を借りて、
持ち上がる折り込み系の象徴とも言えるパン。

生地の延び方、柔らかさ、薄い膜の張り方

どれをとってもバランスが取れてる状態で焼き上げると綺麗なクロワッサンが焼き上がる。

どうやら綺麗なクロワッサンが焼き上がらなかったと言うことは、
バランスが良くなかったという事である。

さーどうしよう。
220個近くのこのクロワッサンに成りそびれてしまったクロワッサン生地達を。

ムラタパンの絶対に守らなければいけないルール。
『生地は捨てない』

失敗した生地を捨てると言うことは、
パン職人としての未来を捨てる事と同じである。

さーどうしよう。

考えて。その間違いを正す。
その間違いから学ぶ。
そして成長する。

間違いから学ばないという選択は

無い!!