カヌレの焼き上がりが緊張の一瞬で。
上手く焼けている時というのは、
裏返して出した時に、綺麗に均一に色がつくのですが、
ここ最近、真っ白で焼き上がるやつがちらほらと出てきてしまった。
丸く膨れ上がってしまう時などは、牛乳の沸騰があまかった時や、
混ぜる時に、バターが均一に牛乳に混ざり込んでいない時なのだが、
今回起こったことは、焼き上がりの見た目は綺麗なのに、裏返すと真っ白ということだ。
っで疑わしいところを1から探し出してみると、
発見してしまった。
蜜蝋を塗るハケがだめになっていたのだ。
写真のようにハケがもう寿命がきているのに、
それを無理やり使っていたようだ。
器具というのが改めて大事という事をスタッフに伝えて、
新しい毛先に交換してみる。
これがなかなか難しくて、
毛先の交換、少しなれないと難しいのだ。
これで安心かと思いきや。
蜜蝋の管理がなっていないことを発見。
蜜蝋を日々使っていると、クズのような小さいカケラが、
蜜蝋の底に沈殿していて、
底だけ少し温めてこそげ落とし。
蜜蝋も綺麗な状態にしてみる。
いざ今回こそはうまく行くか!!
っで焼き上がりの表面を見て一安心した。
綺麗に焼き上がるカヌレの特徴で、
オーブンから出す時に、
型の縁から0、5ミリ位の隙間が出来上がる。
これですこれ。
本当に些細なことなのだけれども。
蜜蝋のハケの状態、
蜜蝋の純粋さ、
全ての細かな配慮が行き届いた時にだけ
綺麗なカヌレが焼き上がる。
手が焼けるやつです。
でもその分可愛いし、嬉しい。
どれだけ作っても初心に戻るということは大事なのだと思うのです。
さー明日からもいいカヌレやこう!!