カヌレ熱、再燃。。。。

綺麗に焼き上げることが正義だと思っていた若い頃。
お恥ずかしながら、あの頃はまだ若かった。

昨日はゴールデンウィーク最終日ということもありまして、
だんだんと暖かくなり、室温が24度を超えるようになってきたため。
パネトーネ焼きの修行を一旦終了いたしまして、
(次は涼しくなってきてから再開しようと思ってます。多分10月後半くらいだと思います。)

何か学ぶ事を自分自身に与え続けないと窒息死してしまうような性格のため、
ムラタに欲望を満たすものを与えた。

そうだ。カヌレだ。
またカヌレである。

ここ最近不調気味のカヌレ。
先日の投稿にも書かせていただきましたが、
海外の干ばつの影響でタンパク値が上振れしている事が原因らしく、
うまくいかない日々を送っていましたが、
大阪食料卸さんより粉のサンプルを持ってきていただいて、 
試作
→結果良好
→よっしゃーこれでいいんじゃね
→解決したぁっと思う
→心のどこかでこんな簡単に解決してしまって良いのだろうかと不安になる
→食べる
→中の上で合格ラインはいけてると思う
→知り合いのパン職人の子がヘチマを育てるという事を聞く
→夢の中で巨大なヘチマの穴にムラタの両足が刺さってメトロノームのようにムラタがブンブン振子になっているというオゾマシイ夢を見る
→これや
→そうや『穴』や
→カヌレに前歯が入ったときの違和感や。
→カヌレを食べるとき多分90%以上の人は前歯からいく
→いきなり奥歯で行く人はきっと口裂け女くらいなのではなかろうか。
→『食感』や
→あのヘチマのようなエアリー感や。

先日の投稿でタンパク値を下げて、型に収まりやすくなって綺麗に焼けるようになりましたとご報告させていただいたのですが、食感が何か違うのである。

っでだ、
粉を使い分けて作ってみた。

それがお写真だ。
カヌレを焼くときによく使われる単語で『発射』するという単語がある。
その名の通り上に発射しているような状態だ。
これには諸説あるのだが、焼いている最中に膨らんで(膨らむのは通常です)そのまま型に戻らなくなる現象で、そうするとカヌレの底面が全く焼けなくなる。
だからだっ。
膨らまないようにしてあげれば、綺麗に焼きあがるということだ。
だけどだっ。
過程の中に膨らみのないカヌレは綺麗に焼きあがるけど、
前歯で噛んだときに、強度をちょっと弱めたような『ういろう』のような食感になってしまう。
それが、デンプン質に頼るカヌレだ。
俗にいう米粉カヌレとかがその部類にあたる。
ムラタは気付かぬ間にタンパク値を下げることによって
見た目重視にしてしまっていて、
米粉カヌレに近づけていたのだ。
ここは語弊のないように書かなけれいけないので、はっきり言わせていただく。
米粉カヌレも当然おいしい。
あのねっとりとした食感も美味しいのだ。
でもだ。
ムラタさんはヘチマのようなエアリー感を持つカヌレがきっとつくりたいのではないかと思う。

答えが簡単に手に入る事こそ退屈なことはない。
じっくりこの学びを味わいながら少しずつ改良していきたいと思うのである
また始まったなと。
カヌレ馬鹿。

また先輩に言われそうだ😅😭

写真1番左が蛋白規格値9,5位
左から2番目が蛋白規格値8,5位
左から3番めが12,5位だけど微粒子で13,5位の同等蛋白だと思います(多分)