天秤ばかりの合わせ方。

今日仕事をしていたら、
スタッフが何やら不思議なことをしていて一喝してしまった。

天秤ばかりの合わせ方を知らないようで、四苦八苦していたのだ。

もう時代遅れと言われても仕方のない『天秤ばかり』
最近はどこの厨房に行っても、デジタル計りが主流だと思う。
正確だし、物によっては表示スピードがすごく早くて、快適に使えるし、
小型化しているし。

だけどだ。
92歩譲って古き良き時代の器具の使い方というのも覚えて欲しいものである。

っでだ。
今回書く内容は、
天秤ばかりの合わせ方だ。



まずは腹ごしらえからだ。
昨日お客様に頂いて、今までの人生で初めてわらび餅に感動したのである。
今まで安物のわらび餅しか食べた事がない村田。
この高級(だと思う)わらび餅の口どけにおっとりとしつつ。
腹ごしらえ終了である。

っでだ。本題の天秤ばかりの合わせ方に話を戻すと。

ステップ1
まずは天秤のお皿に乗せる物を用意する。
その重さをデジタル計りで計る

ステップ2
天秤ばかりのお皿に乗せる

ステップ3
天秤ばかりのメモリをデジタルばかりと同じメモリに合わせる

ステップ4
振り子のように触れる部分がちょうど中心に来ているかを確認する。
下の写真の場合、お皿に乗っているものが重すぎる(という設定になっているので)上に振り切ってしまってます。

ステップ5
調整ネジで丁度釣り合うように合わせる。

ステップ6
丁度釣り合いが取れた場合には、振り子が中心で止まる(もしくは中心を境に上下に均等に振れる。
これで天秤ばかりが、誤差なく調整できていると言うことになる。
何ともアナログであるが、これが天秤ばかりの調整である。

重石を乗せずに、ゼロgで調整するやり方が専門学校等では主流なようです。
どちらでもお好みのやり方で大丈夫だと思います。

っでだ。
どこでスタッフが戸惑ってしまったかというと。
ステップ1を飛ばしてステップ2をしてしまったのだ。
下のお写真の重石には50gと書いてあるから
50gと勘違いしてしまい。
釣り合わないんですと言うことになった。

そうなんです。
この重石は、重石を乗せる専用な場所に置いて初めて50gと同等の効果を発揮する。
てこの原理というやつだ。

重石自体の重さは10gしかないが、重石自体には50gと書いてある。
何とも分かりづらいひっかけ問題のようだが、
この引っかけ問題にまんまと引っかかり
ムラタに一括されたスタッフがいる。

忙しい時の村田は怖いのである。

今から新卒の方々が働き始める時期ですが、
お覚えなければいけない事がたくさんあります。
一つ一つをしっかりと着実に学んでくださいませ。
頑張れ若き職人たちよ!!!