焼き直しの仕方

パンを焼き直すという事。
それは、冷めた白飯をレンジでチンしたら、美味しくなりますよ。
っという事と同じである。

本日お話しさせて頂きたい事は

パンの焼き直しについてです。

では初めに。
ちょっとだけ頭が痛いけど、科学的な事。

パンはでんぷん質とタンパク質とその他諸々で出来上がっておりますが、
大体の部分をでんぷん質が占めております。

このでんぷん質が、『焼ける=α化』するから美味しくてもちもちした食感のパンが出来上がります。

それで、この『焼けた=α化』したパンをそのまま置いておくと『固く成っていきます=β化』

この『焼けてもちもち=α化』『焼きあがってから時間が経てば経つほど固くなる=β化』

の関係上、パンは実は鮮度ものなのです。
焼きたてが一番美味しいですし、冷めて時間が経ったものは美味しさが半減します
(冷めて美味しいパンも勿論存在します!)

だから焼きたてを食べて頂きたい!
これが本心なのですが、今のこのコロナの影響で、焼きたてのパンを買いに行く事が
難しく成っております。それに、一度の買出しで、纏めて数日分をご購入される方が増えております。
ムラタパンは基本的にはパンの発送をしておりませんが、
全国のパン屋さんでは、お取り寄せパンに注目が集まっております。

だから、今日は、焼き直しの基本について少し述べさせて頂きたいと思います。
パンを焼き直すと

固く成った=β化されたパン』が再び『α化=焼けてもちもち』になるのです。

 

まずは、パンをどうやって保存するか。

 

 

 

 

 

 

もしパンを大量に購入して、冷凍する場合に気をつけたい事。
袋に入れて、外気に触れさせないようにする事。
大きなパンは、一度に食べれるくらいの大きさにカットして冷凍すると便利です。

この2点を守っていただけるだけで十分です。

冷凍の仕方には色々有ります。例えば、
一枚一枚キッチンペーパーに包んで、アルミホイルに包んでとか。
一枚一枚ラップに包んで、ジップロックに入れてとか。

ズボラなムラタ的に言わせて頂きますと。
そんな事はしなくても良いのではと思うのです。

上記の2点だけ守れば十分だと思うのです。
ズボラで申し訳ないです。

どうやって焼き直しをするか。 クロワッサン系

 

 

 

 

まず初めに申し上げておきたい事は。
高価なトースターはいりません。
有れば尚宜しいですが、ムラタパンの休憩室に有るような
上記の様な家庭用トースターで十分でございます。

860W 100v

ワット数の調整も何もできませんが、これで十分でございます。

クロワッサン系の焼き直しの場合
冷凍庫から出す場合には、出来れば常温解凍してから焼き直します。

①そのまま入れない。そのままトースターでクロワッサン等の背が高いパンを焼くと
まず焦げます。そして、残念な結果になります。だから、

 

 

 

 

②アルミホイルをかけて触って『熱っ』っとなるくらい焼く(上記のトースターで2分ほど)

 

 

 

 

③アルミホイルを外して表面から煙が出ないくらい焼く(上記のトースターで20秒〜30秒ほど)


④スイッチを切って扉を閉めた状態で余熱で4分〜5分待つ

 

 

この④番がすごーーーーーーーーーく大事です。
この④番をせずにすぐに食べるのと、食べたいけど我慢してから食べるのでは、
本当にサクサク感が違います。

 

 

 

 

上手に焼き直しの出来ているクロワッサンは、焼きたてさながらの食感でございます。

パンオショコラなども同じです。

 

 

 

 

アルミホイルをかけて2〜3分
アルミホイルをとって20〜30秒
扉を閉めた状態で、スイッチを切って余熱で4〜5分

これで素敵な焼き直したてクロワッサン、パンオショコラの出来上がりです。

おまけ。

実はデニッシュも同じ様に焼き直しができます。
いちごが乗ってるものや、ブルーベリーが乗っているもの、大概のデニッシュも同じ要領で焼き直しができます。

 

 

 

 

アルミホイルをかけて2〜3分。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余熱で4〜5分。

焼きいちごのデニッシュとかは
ムラタの大の好物です。
フレッシュフルーツとは違った、溶けるフルーツとザクザクのデニッシュが
最高でございます。

ハード系の焼き直し方

ハード系は基本スライスでの焼き直しをオススメしております。

 

 

 

 

 

家庭用のオーブントースターではホールの温めは少し難しいです。
(できない事はないです。)けど難しいです。

 

 

ハード系の焼き直しは
サクサクにしたいか、もっちりにしたいかで方法が変わります。

まずはもちもちにしたい場合

 

 

 

 

 

 

霧吹きでしっかりと両面に対して霧吹きします
どのくらいかと言われますと、指を押して、ジュワッと滲み出るくらいです。

 

 

 

それで、トースターで焼き始めます。
モチっとさせる場合には基本的にはスライスの断面にはあまり焦げ色が付いて来ません。
ふちのクラムの部分が焦げない範囲で温めを終了すると良いとおもいます。
1.5cmスライスで、カンパーニュ等のハード系なら4分〜5分ほどになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっくりをさせる場合には、基本的には霧吹きは必要ないです。

そのままスライスしたパンをトースターに入れて、

 

 

 

 

 

芳ばしい焼き色になるまで。
4分〜5分でこれくらいになりました。

何でも霧吹きをかけて焼き直せば良いというものではなくて
もっちりさせたいか、カリッとサクッとさせたいかで選ぶと良いです。

こんな感じで、使っているトースターによって時間や設定ワット数、温度が違いますが、
お好みの焼き直し加減で、素敵なパンを食べて頂ければ幸いです。

焼き直す事。
それは日本人がしている
冷や飯をチャーハンにしたり、雑炊にしたりする事と似ているのです。

少しでも美味しく、少しでも愛のこもったパンをお口に運んでくださいませ。