はじめます。家パン作り。まずは材料調達。

ここまで、ブログ調に日々起こるパン作りの問題や、解決策、パン作りのムラタ的ガチ理論を
あれやこれやと書いてきましたが、6月に入り、10月初め頃までは、ムラタが比較的
時間が作りやすい時期に入りました。

だから、家パン作りはじめます!

以前メゾンムラタをパン屋としてスタートする前は、
パン教室を営んでおりまして、
その時は、
『パンの理論をしっかりと学んで』、
『材料を多少変えても解決策を見出して』、
『技術で作れるようになりましょー』
的なパン教室でした。

だから、レッスンで使用している粉とは違う物を使っても、
タンパク質と、灰分を見て。。。。。。。
だから、水を減らして。。。。増やして。。。。。
コネ加減をこうして。。。。
一次発酵をこうして。。。。。

なんていう結構本気なパン教室でした。

そんなパン教室も良いなと思っているのですが、
今回から始める家パン作りは、

基本的にこの材料で、このレシピで、こうやって作ってます。

っという結構固定的な作り方。
言い方を変えれば、材料さえあれば気が向いた時に作れますよ。
っと言うやり方。

レベル分けをしながらブログを書いていくつもりですので、
今から始めると言う方は下記の材料だけで十分です。
粉といっても色々有りますし、塩といっても色々有ります。
砂糖といっても色々な種類があります、イーストと言っても色々な種類があります。

だから、大体の基礎がつくまでは材料は同じなものを使う事をお勧めします。

基礎が出来上がったら、粉を好みのものに変える、塩、砂糖、油脂を好みの物に変える等
お好きに作ることが出来ると思います。

まずは挫折しないように、はじめの一歩を上手に作るために
材料を真似すると、失敗の少ないパン作りに一番の近道だと思うのです。

っという事で。

本日はまず、材料の仕入から。


粉 今回は家パン作りなので、国産小麦を使用します。


塩 塩はちょっとこだわって、ゲランドの塩を使います。


イースト 冷凍のサフのセミドライイースト(耐糖性)
ビタミンCが入っていないタイプで、正しい製パン知識を持って今後作っていきたいという方は
おすすめです。


常温保存のイーストは
ビタミンCやソルビタン酸が入っているので、折り込み系の生地を今後したいという方や、カンパーニュを仕込みたいという方、最終的には天然酵母も扱ってみたいという方は、不向きです。手持ちのイーストを使いたいという方や、他のメーカーのイーストを使いたいという方は、発酵のスピード等違うので、注意が必要です。


脱脂粉乳 パン作りによく使う脱脂粉乳。乳製品は発酵抑制作用があるので
このメゾンムラタの『お家パン作り』にはよつ葉の脱脂粉乳を使います。
物によっては、発酵のスピード等に影響を与えるものもありますのでお気をつけくださいませ。
パン作りを継続していく上で、コスト的な事まで見てみますと、200gで買っても、1kgで買っても然程金額が変わりませんので、小袋でこまめに買う方が良いのではないかと思います。
脱脂粉乳が湿気を吸って固まってしまうと少しだけ面倒だと思います。


砂糖 これも塩同様にちょっと良い砂糖を使います。
業務使用ではない家庭でのパン作りの醍醐味。細かい材料まで少しでも良いとされるものを。
使いたいです。

バター 使う油脂は色々と選べますが、基本的には、無塩バターを使います。
マーガリン、ショートニング、オリーブオイル、ココナッツオイル等を使う場合、
バターとは違う発酵のスピード、生地の硬さ、焼き上がりのボリュームになるためお気をつけくださいませ。

材料以外で必要なものは微量計(キッチンスケール)

普通のキッチンスケールでも良いのですが、できれば微量(0.1g単位)まで測れるものが良いです。
家庭製パンでは、少なければ、200gの粉〜500gの粉でのパン作りになりますので、
イーストや塩などは使う量が、少なく、1gの誤差が結構な発酵のスピードの違いになります。


 

ドレッジ(カード)

パン生地を取り上げたり、カットしたりするためのカード。
一枚は用意しておきたいです。

後はオーブン。
特に指定のオーブンは有りませんが、設定温度等、機種によって使い方が結構違いますので
ここはパン作りのブログを書きながら説明しようと思います。

 

ここまで書いて、揃えるものが色々とありますが、こだわり始めると、
手捏ね→ミキサー(ニーダーやキッチンエイド)
生地を捏ねる台がキッチン台→大理石(人工大理石)の台
発酵させるのがオーブンの発酵機能→専用の発酵器
焼く時に使う鉄板が、オーブン付属の鉄板→銅板
焼き上げた後にパンを置くお皿→パン網

こんな風にドンドンレベルに合わせて買いそろえたりもするのですが、

とりあえず、必要最低限のもので美味しいテーブルロールを作る。
そのテーブルロールに、ジャムやバターを塗って食べる。
サラダや、ハムを挟んでお弁当代わりにする。

これで十分だと思うのです。

もちろん上級を目指すのもありです。

家パン作りを始めると言う方々と今まで話してきて、

各々理由がありました。

子供が、乳製品アレルギーで乳製品を含まない手作りパンを作りたいから。

卵アレルギーで卵なしの。。。。。

国産小麦使用のパンをパン屋さんで買うと、結構なお値段がして、
結構な出費になってしまうから。

添加物が気になって。。。。。。

近くに美味しいパン屋さんがないから。

本当に色々な理由があります。

最終的な話で言いますと、乳製品、卵なしのパンも当然作れます。

ちょっと割高な価格ですが、国産小麦を使ってパンを作ることも
ちょっと割安な価格の外国産小麦を使ってパンを作ることも両方できます。

添加物は基本的にはこのブログでは使いません。

だからこのブログでは、とりあえずのゴールは『美味しいテーブルロールを作る事』
これを中心に進めていきたいと思います

 

少し余談。

現実的なお話をしておきますと、
上記の材料でパンを作ると、
テーブルロール位(女性のこぶし位)の大きさのパンを1個24円位で作れることになります。
パン屋さんの仕入原価でいうと、1個12円位まで同じ材料でも下げれます。(ちょっとしたカミングアウトですね。他のパン屋さんに怒られそうです。)

国産小麦のプチパンがパン屋さんで1個60円位する事を考えると結構リーズナブルになります。

1度のパン作りで粉300gのレシピで作ると、大体10個のテーブルロールが出来上がります。

1度のパン作り=300g仕込み=プチパン10個=原価240円=パン屋で買うと600円位

結構リアルに原価で言うとこんな感じですね。

後は、作る楽しみとか、焼きたてを食べれる喜びとか。
パン作りに付随してくるものは多々ありますが、
今からパン作りをしようとする人の目的は千差万別。

続けることが苦にならないくらいのパン作りを身につけて、
続けることが普通になれたら、作り方を工夫して、
もっと美味しいパンを作れる技術を身につけて、
続ける事が楽しくなれたら、天然酵母とかにも挑戦してみる。

こんな流れでステップアップできればいいかなと思っております。

最終的にどこまで出来るようになりたいと言う目標を持つもよし。
趣味領域でたまに作るもよし。
他人様にお渡し出来るくらいのレベルになるもよし。

メゾンムラタ、パン教室、今から10月位迄出来る範囲でこちらに書かせていただきます。

不定期ではありますがよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

コメント

  1. […] 今回使っている材料の記事はこちら […]