『パン作り』ってお得なのか。

家庭製パンを始める方々にとって、モチベーションはどこからやってくるのか。
それは、添加物の使用がないパンを自分が食べたいから。
それは、子供に卵や牛乳の入っていないパンを食べたいから。
それは、焼きたてのパンを食べたいから。
それは、趣味の一環として一つの『毎回少しずつ上達するパン作り』と言うのを楽しむため。
それは、美味しい手作りのパンを、節約をしながら食べる為。

色々とパンを作る理由は有りますが、
このページでは、『原価的』なお話をさせていただこうと思っております。

 

 

 

 

例えばこちらのパン作りの生地の材料を計算してみます。

江別製粉 煉瓦 220g      =  79円
きび砂糖 16g  =  10.5円
ゲランドの塩 4g   =  10円
スキムミルク 10g  =  18円
冷凍 サフセミドライイースト耐糖性 2g  = 3.6円
水  150g  = 水道水とかを使えばほぼ無料
(コントレックスとかを使えば異常に高くなります。)
(個人的には家庭製パンで硬水を使う必要性はないと思っております。)
無塩バター 10g  =  22.5円
 これに水道光熱費(オーブン使用)と人件費(作る時間)が必要です。
 合計144円。
果たしてこの材料費は高いのか安いのか。
このレシピで言いますと、
412gの生地が出来上がります。
パン1つが60gだとして、女性のこぶし大の丸パンが7個作れることになります。
144円の材料費で作った412gの生地から7個のプチパンが出来上がる=『1個20.5円』
(天板に7個乗り切らなかったので6個しかないです。)
5個入りの無添加の手作りパンが100円で作れることになります。
これを安いと捉えるか、高いと捉えるかは皆様の判断に委ねさせて頂くところですが、
もう少しだけ今後の展開も含めて書いてみます。
正直なところ、プロのパン屋さんの仕入原価で上記を計算してみますと、

『83円位になります』

個人で仕入れた場合の上記の原価=412g=144円
プロの仕入の場合上記の原価=412g=83円
仕入原価はどのように仕入れるかによって大きく変わります。
例えば、アマゾン、楽天、などを使って安く仕入れることもできます。
使う材料を、安い材料に切り替えて、もっと普段使いなパン作りに近づけることもできます。

それにこの説明の『菓子パン生地』では一つのプチパンが20円位になりますが
バゲット生地にするとほぼ半分位の原価になります。=10円
ブリオッシュ生地にすると2倍以上の原価がかかります。=45円
クロワッサンにすると3倍位の原価になります。=60円

こんな感じで生地によって原価的な話で言いますと結構、『差』が生じます。
自分の楽しみで作るパン作り。
節約で作るパン作り。
家族の安心安全を祈って作るパン作り。

各々が作る理由は別々ですが、皆様の参考になれば幸です。